2025年4月からさつかわ医院で歯科を担当します、札川新(さつかわあらた)と申します。
当院は昭和58年9月に歯科医院として開院いたしました。以来40年間、地域の皆様のお力添えのもと海老名の地で歯科医療に従事することができました。地域の皆様にはまずもって厚く御礼申し上げます。
私の歯科医師としての原点は2つあります。1つは大学時代の恩師、もう1つは海老名総合病院での初期研修です。大学時代の恩師は歯科医師としての誠実な姿勢、患者さんへの傾聴、丁寧な説明、医療者としてどうあるべきかを背中で示してくれる先生でした。まだまだ恩師には遠く及びませんが、これからも師の背中を追い、歯科医療を通じて皆様の健康に寄与していきたいと思っております。
そして、海老名総合病院での初期研修では医科歯科連携の重要性を知るとともに、自分の医科への知識が不十分であることを痛感し、それ以来、医科歯科連携について深く考えるようになりました。
お口の健康は全身の健康と密接に関連しています。口腔内の状態が悪いと早産のリスクがあがったり、骨粗鬆症治療や糖尿病治療に影響がでることもあります。口腔機能の衰え(オーラルフレイル)は心身の衰弱(フレイル)のきっかけになったり、寝たきりや誤嚥性肺炎とも関連しています。
歯周病が感染性心内膜炎や血栓の原因になることも広く知られるようになってきました。近年では歯周病菌が認知症の悪化に関連する可能性が示唆された論文も出ています。
このように医科と歯科は密接な連携が不可欠であるにも関わらず、領域の違いからかなかなか連携のハードルが高いと感じてしまうことが多くありました。
「いつか、医科歯科連携のハードルを解決できるような診療所を作りたい」その思いから
当院はこのたび開設40年の節目に、医科と歯科を併設する医療機関として生まれ変わります。
今後は医科歯科連携はもちろんのこと、歯科単独では叶わなかった治療アプローチにも挑戦してまいりたいと思っております。地域の皆様の健康の一助となるべく、スタッフ一丸となって精進いたします。

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